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靱帯 捻挫

足首捻挫

ねんざとは靭帯や関節包の負傷です。
レントゲンやMRI検査で異常がなくても、腫れやアザがあったり、痛みが強い場合は重症です。
左の写真の選手は、靭帯が1本切れていると判断されます。


コラム)意外な場所を痛めます!

足首のねんざでは、意外な場所にダメージが及ぶことがあります。
靭帯損傷だけでなく、腱脱臼、腱断裂、関節軟骨損傷、神経損傷、骨折(踵骨突起、距骨突起、三角骨、第5中足骨・脛骨遠位、腓骨近位etc)。
必ずスポーツドクターへ受診をしてください。


コラム)圧迫も大切
腫れる前に包帯などで圧迫して、腫れを押さえ込む事が大切です。
腫れてしまうと復帰まで時間がかかります。
ただし、すでに腫れしまっている時はきつく圧迫してはいけません!


注意)子供の足首捻挫
レントゲン検査等で異常がなくても、中学1、2年生くらいまでの子供さんが足首を捻った場合は、靭帯ではなく、剥離骨折や軟骨(骨端線)の負傷をしていることが多く、小学生ではほとんどが剥離骨折です。検査で異常がないと放置されがちですが注意が必要です。


RICE

早期の荷重と腫れへの対応

初期治療は圧迫とアイシングと動きの誘導
応急処置(48時間)の基本は R.I.C.E.(ライス)と呼ばれ大切です。
万々クリニックでは、さらにPとSを追加して、P.R.I.C.E.S.(プライシス)を基本としています。

P=Protect(保護)怪我をした人、怪我の部位を周囲から守ること。とくに、プレー中に起きた時はフィールドから外へ移動するときに怪我が悪化しないよう気をつけることです。
R=Rest(安静)最も基本となるのは使わないこと、負担をかけないこと。
I=Icing(冷却)アイスパックやアイスバッグを直接肌に当てて冷やします。
氷は0度のものを使用します。冷蔵庫の氷はマイナスなので水に濡らしてから使用してください。
冷湿布やコールドスプレーはかえって悪化しますので使用しないこと。
C=Compression(圧迫)腫れた部分を圧迫してそれ以上の腫れを予防します。
E=Elevation(挙上)患部を高く保ちます。腫れに引き続くむくみを防止します。
S=Stablization(固定)or Support(支持)固定の目的は、けがした部分がこれ以上ストレスがかからないようするることです。 固定は、医療行為となる場合があり、現場の応急処置としては含めませんが、万々クリニックでは、身近にある物(ハンカチ・スカーフ・ベルト・ストッキング・雑誌、段ボールなど) を使って行うことは選手のことを考えれば、積極的に行って頂きたいと考えています。

<注意!アイシングの時間> 
1回が20〜30分を1−2時間の間隔をあけて継続することを目安としますが、アイシング時間は、選手の体格やケガした部分がどこかにより変わります。例えば身体の小さな小学生低学年の足首なら10−15分で十分ですし、がっちりしたプロ選手なら同じ足首でも20分くらいは必要になります。冷やしているうちに感覚が無くなったらすぐにアイシングを中止してください。
 捻挫や打撲のけがの直後のアイシングを5分程度で終了している選手をみかけますが、かえって血流が増えて怪我を悪化させますので注意してください。

<ほんとうにRICEが必要か?>
最近、海外のスポーツ関連の文献で、足関節捻挫の初期治療としてのRICEの必要性に疑問を投げかけるものを見かけるようになりました。ただ、科学的なことも大切ですが、現場のトレーナーやドクターと選手の経験的な印象も大切でしょう。


足首 捻挫

アイシング は治療ではなく、悪化の防止。

アイシングは悪くならないためにするのものであり、治療ではありません。治療は接骨院や鍼灸院や普通の病院ではなく、早期のスポーツドクターへの受診が必要です。

コラム)ストレス撮影は必要か?

靭帯のダメージの程度を判断するために、器械や人の手で足首を捻られながらレントゲン撮影をする手技を「ストレス撮影」と言います。私が選手のときは「されたくなかった」検査です! 万々クリニックは、一律にこの検査をすることはしません。メリットとデメリットを考慮します。


初期治療

ただ冷やすだけの初期治療の時代は終わっています。

アスリートの捻挫は早くスポーツに復帰するような工夫が必要になります。
万々クリニックでは、「早期復帰プログラム」を実施しています。


コラム)固定について

サッカー選手の場合は、原則としてギプス固定は行わず、取り外し可能な固定とします。ギプスになると、スポーツ復帰が遅れやすいことや、腫れの具合や腱の脱臼のチェックがしにくい場合があるからです。 


手術? ギプス? サポーター?

日本は昔から、「単なる捻挫」という文化があり、スポーツ界でも「捻挫はケガのうちに入らない」という考えがあります。その考えを全て否定するものでもありません。
ただ知っておいて頂きたいのは、 選手の将来像も考慮した上で治療を選択する協議を行うことが重要であるということです。
要は、プロを目指している選手や、4〜5年以上は高いレベルでスポーツをしたいと考えている選手は、治療方法は慎重でなくてはいけません。


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