健康で幸せな
生活のために。

人体に対し謙虚な姿勢で。

アントラージュ

指導者・保護者の皆様へ

各指導者によって「治療の考え方」は異なると思います。また、選手それぞれで「治療の目標」も異なるはずです。
そのことを考慮しますが、特に高校生以下の心身ともに未熟な選手の治療方法選択では迷う時があります。指導者・保護者の皆様も、相互理解にご協力頂くと幸いです。


治療コンセプト

スポーツ医学の視点で治療します。
ケガや故障だけではなく、選手自身を診るように努力しています。
ですから同じケガや故障でも、各選手の性格、体格、年齢、理解度、ポジション、競技能力、チーム状況、指導者・保護者の考え方、将来の希望 などの違いによって治療方法は、独自に設定していきます。
 


選手はスポーツカー、私はファミリーカー

治療を【車の修理】に例えると、選手はフェラーリやポルシェに代表されるスポーツカーです。
プロはF1マシーンでしょう。目的が速くかっこ良く走ることです。プロは仕事として勝利が求められます。
私のように近所に買い物にいくためのファミリーカーではありません。
当然、スポーツカーやF1カーを町の工場で修理する事はないのと同じように、スポーツドクターの居る病院での治療が必要です。修理方法も違います。


病名は何ですか? 
ーー病名の危険性ーー

怪我も故障(痛み)も、「病名」をつけることは難しい場合が多いですし、そのことが選手のメリットになることもあまりありません。
特に怪我の初期は確定的な病名は困難です。
治療方法も治るまでの日数も、病名で決まる訳ではありません。
万々クリでは同じケガや故障でも選手によって治療方法は変えていますし、
競技復帰までの方法も個別に判断しています。
指導者や保護者の方に現状をお伝えするための「病名」をつけるようには努力しますが、
「病名」だけですべてを判断されるのは危険です。
その理由を例をあげて以下にご説明します。

・「腰椎分離症」という病名だとしても、
以下の3つの病状が選手にありえます。
1、腰痛の原因の全てが腰椎分離である選手
2、腰痛の原因の一部に腰椎分離がある選手(他にも原因がある)
3、検査で腰椎分離はあるが、腰痛の原因は腰椎分離ではない選手
上記の「3」のケースの場合、関係者の方々が腰椎分離症として認識されたら選手にはマイナスになります。
「検査で形の異常が存在する」ことと、「それが痛みの原因である」ことは別に考えなくてはいけません。
要は、「検査では異常がないのに痛みがある」選手はたくさんいますし、逆に、「検査で異常があっても痛みがない」選手も多いということです。


選手たちは、顧問の先生や監督、コーチ、保護者の皆様に対し、私どもからのケガの状況を正しく伝えきれていないことを経験します。わかりやすくご理解頂くために、少し病状をニュアンスを変えて選手に伝える工夫や、「顧問の先生にはこのように伝えなさい」との声かけもしていますが、それが裏目に出ることもあります。
ですので、大会前とか、中心選手であるとか、チームに大きな影響を与える場合は、大人の方(特に指導者)が直接説明を聞きにきて頂きたいと思います。前もってご連絡くだされば極力時間をとります。


どのくらいで治りますか? 
練習・試合はしていいですか?

万々クリから、「スポーツ禁止」と指示することは原則的にありません。 治るまでの日数ですが、当然「治る」とはどういう状態かによります。
痛みが無くなることなのか、
傷ついた靭帯や骨がくっつくまでのことなのか、
サッカーの練習ができるまでか、
公式戦に出場できるまでのことなのか?? 
万々クリでは、骨が折れているけれど、公式戦に出場する選手も多数居ます
一方、単なる打撲ですが、休む選手も居ます

スポーツ活動をするかどうかは、チーム事情や選手の立場、性格によって異なります。
要は、決めるのは現場です。万々クリは現場で判断するための情報のひとつを提供する立場です。
でもそのことは、私は当然のこと、現場の皆さんにも責任が発生することを意味します。
お互いに歩み寄って、選手やチームのためにベストを尽くしましょう。
 


万々クリが、スポーツの禁止を指示しないことは、
リスクがないことではありません。

交通事故を例えにして説明しますね。
事故による死亡者数は年間で4,000人です。
医療の世界では、年間4,000人が無くなるような行為は当然、絶対禁止です。
ですので、病院では「自動車運転禁止です!」となります。
ですが、かといって自動車の運転を皆さんは止めますか? 
止めませんよね。
これがスポーツ現場です。
要はリスクを大幅に上回るメリットや必要性を感じている訳ですよね。
でも注意してもらいたいことがあります。
毎回リスクを犯し、ただ何も考えないで「たかが怪我くらい」という姿勢ですと、大切なときにプレーができなくなるわけです。
上述の交通事故に例えると、交通ルールを守らないと死亡率は高まる訳ですし、そのルールが何故必要かを知っていないといろんな想定外の状況に対応しきれないのです。
ケガや故障をしていてもスポーツをする場合は、特にリスクやスポーツ医学を理解(説明を受ける)した上で、行動すべきであると考えます。


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